生え際の後退・M字ハゲは治る？勘違いしないための基準や対策

鏡でおでこが広く感じると、「生え際が後退してきた」「M字ハゲではないか」と心配になるものです。

原因には、AGAや生活習慣の乱れ、遺伝などが考えられます。

結論、生え際の後退やM字ハゲは適切な治療を受ければ治る可能性がありますが、早期発見が重要です。

生え際が後退・M字ハゲの診断基準を参考に、AGAの前兆がないかチェックするのがよいでしょう。

この記事では、生え際の後退・M字ハゲの判断基準、原因、具体的な対策、治療法について解説します。

生え際の後退・M字ハゲは治るのか

生え際の後退やM字ハゲは、進行性の脱毛症であるAGAのケースが多く、自力では治りませんが、クリニックでの治療を始めれば治る可能性はあります。

進行性の脱毛症という性質上、早めに発見して治療を始められれば、その分効果を期待できるでしょう。

治療は飲み薬や塗り薬がメインで、オンラインAGAクリニックであれば月々2,000円から始めることも可能です。

「生え際の後退の原因は何なのか」を確定するためにも、オンラインAGAクリニックの無料診断を受けてみてください。

以下記事にコスパ重視のオンラインAGAクリニックをまとめました。ぜひ参考にしてみてください。

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生え際の後退・Ｍ字ハゲの判断基準

M字ハゲとは、おでこ周辺の髪の生え際が後退して、M字型に見える脱毛症です。

下の画像のように、生え際の後退を放置したままにすると、いずれU字ハゲに発展してしまう可能性があります。

「M」の形が鋭いほど、生え際が後退している恐れがあります。

M字ハゲの判断基準は、おでこの左右の生え際とおでこ周辺の髪を観察すると分かります。

ここでは、生え際が後退・M字ハゲを見分けることができる診断基準やポイントを紹介します。

生え際が剃り込みのように後退している

剃り込みのように指2本分以上、おでこ左右の生え際が後退している場合は、M字ハゲと判断できます。

耳の上部当たりに指2本を当てていき、指を置いたゾーンを超えている場合は要注意です。

昔の写真・画像と比較する

薄毛の進行度をチェックしたい場合は、現状の生え際の後退具合から判断するのも良いですが、過去の写真と比較して後退度を見る方が分かりやすいです。

頭頂部に向かって薄くなるほど、おでこのMの曲線が鋭くなります。

特に、AGAのような進行性の脱毛症は、早期に発見しないと手遅れになる可能性が高いため、注意が必要です。

おでこ周辺の髪が細い・産毛のような毛になっている

おでこ周辺の髪の細さから、生え際の後退具合、M字ハゲを判断できます。

その理由はシンプルで、おでこ周辺の髪が細くなるほど薄く見え、「M」が顕著になるからです。

正確に判断してもらいたい場合、医師に診断してもらうようにしましょう。

オンラインAGAクリニックであれば、無料診断を行っていたり、スマホやPCで自宅から診察してもらうことが可能です。

生え際の後退・M字ハゲになる5つの原因

生え際の後退が進むM字ハゲといっても、1つの脱毛症とは限りません。

さまざまな脱毛要因から薄毛が進行します。

以下の5つの原因から、M字ハゲになる可能性があるため注意が必要です。

1. AGA（男性型脱毛症）
2. 牽引性脱毛症（けんいんせいだつもうしょう）
3. 遺伝
4. ホルモンバランス
5. 生活習慣の乱れ

それぞれ解説します。

1.AGA（男性型脱毛症）

AGAという進行性の脱毛症によって引き起こされるケースが多いです。

進行性の脱毛症であるため自力では治らず、いずれ毛根は休止状態に入り、髪が生えてこなくなります。

AGAの原因は以下の画像のように、男性ホルモンが5αリダクターゼ酵素と結合し、ジヒドロテストステロンに変化することです。

以下の薄毛の症状は、AGAの特徴の1つです。

生え際が後退する 頭頂部が薄毛になる 20代から進行するため若ハゲになる

AGAだった場合、自己治療では治らないため、脱毛因子を阻害する内服薬や外用薬の使用が必要になります。

以下記事では、AGAなのかどうかセルフチェックできます。ぜひ試してみてください。

AGA診断セルフチェック

2.牽引性脱毛症（けんいんせいだつもうしょう）

生え際が髪型によって日常的に強く引っ張られている場合、牽引性脱毛症でM字ハゲになっている可能性があります。

例えば、ポニーテールの方や帽子を頻繁にかぶる方は、髪が引っ張られることで頭皮にダメージが蓄積され、その結果、脱毛症になることがあります。

3.遺伝

遺伝と薄毛の関係は深く、父親や祖父母が薄毛の場合、薄毛のリスクに大きな影響を与えます。

家族にM字ハゲの方がいる場合も同様で、子供や孫に薄毛が遺伝する可能性が高いため、注意が必要です。

岩手大学が行った男性ホルモンの研究によると、男性ホルモンレセプターと脱毛因子が結合することで複合体が形成され、ターゲットの遺伝子に転写されることが分かっています。

その結果、脱毛因子が増え、遺伝的な抜け毛が増えるというメカニズムです。

4.ホルモンバランス

ホルモンバランスが崩れると、抜け毛が増えたり薄毛が進行することがあります。

加齢により女性ホルモンのエストロゲンが減少し、相対的に男性ホルモンが優位になると、抜け毛が増えることがあります。

5.生活習慣の乱れ

日々の悪習慣の積み重ねから、生え際が後退するケースも考えられます。

根拠は、食生活の乱れが髪の栄養不足を招き、睡眠不足が成長ホルモンの減少や自律神経のバランスを崩すためです。

分かりやすく言えば、習慣は朝の歯磨きのように無意識レベルで行われるルーティンです。

習慣が髪に良いものなら良い影響を与えますが、逆の場合は悪い影響を与え続けます。

このように悪習慣が引き金となり薄毛になるケースは少なくありません。

M字ハゲが気になる方は習慣の改善も行うとよいでしょう。

生え際の後退・Ｍ字ハゲへの対策

生え際の後退に悩んでいる方やM字ハゲが疑わしい方は、クリニックの受診を第一にしましょう。

その理由は、生え際が薄くなる原因に遺伝や男性ホルモンの問題が関わっている場合、クリニックでの治療が必要だからです。

クリニックを受診して原因を明確にした上で、セルフケアが可能なら生活習慣を見直し対処することをおすすめします。

1. クリニックで治療する
2. 生活習慣を改善する
3. ヘアケアを見直す

それぞれ詳しく解説します。

1.クリニックで治療する

M字ハゲになる脱毛症は、AGAのケースが多いとされています。

進行性の脱毛症で、セルフケアは難しいため、早い段階で医師に相談することをおすすめします。

治療方針を決定した後は、クリニックでの治療と適切なセルフケアを併せて行うと効果的です。

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2.生活習慣を改善する

生活習慣の改善は、生え際やM字ハゲへのアプローチに適しています。

髪に良い習慣を作ることで、育毛を多角的にサポートします。

例えば、毎日のコンビニ弁当のような偏食をやめれば、髪に必要な栄養素が頭皮環境に行き渡りやすくなります。

睡眠不足を解消すれば、成長ホルモンが多く分泌されるようになります。

このように、習慣を矯正すれば育毛環境が整いやすくなるのです。

一度、行動ルーティンを振り返り、育毛を阻害している習慣がないか紙に書き出してみることをおすすめします。

3.ヘアケアを見直す

育毛においてヘアケアの見直しは重要です。

シャンプーの際は、以下の正しい手順に従って洗髪します。

ブラッシングで汚れや皮脂を浮かせる 髪のもつれを取る お湯で予洗いをしてしっかりと濡らす シャンプーは手のひらで泡立てる 頭皮マッサージのように洗い、丁寧にすすぐ

乾燥肌には洗浄力が弱めのシャンプーを、脂性肌には強めのシャンプーを使用するなど、頭皮のタイプに合わせて選ぶことも大切です。

生え際の後退・Ｍ字ハゲの治療法4選

生え際の後退・M字ハゲの治療法には、以下4つの選択肢があります。

1. AGA治療薬
2. 発毛メソセラピー
3. 再生治療
4. 植毛手術

それぞれの項目について詳しく解説します。

1.AGA治療薬

AGA治療薬には、内服薬と外用薬の2種類の治療法があります。

AGA治療においては主流であり、コスパが最も良い方法です。

内服薬

内服薬には、薄毛の改善で「守り」と「攻め」のタイプがあります。

これらは脱毛因子の阻害と育毛のため、用途が異なるため2タイプに分かれています。

守りとしてのフィナステリドとデュタステリドは脱毛因子を阻害し、攻めとしてのミノキシジルは毛母細胞を活性化させることで成長因子の増殖が期待されます。

外用薬

外用薬は薄毛の部位に直接塗布するタイプの薬です。

生え際の後退への治療に、ミノキシジル外用薬をおすすめするクリニックも多いでしょう。

これは、直接頭皮に塗布することで発毛が見込め、ガイドラインの最高水準を満たしているためです。

薄毛部位に塗布するタイプであるため、毎日のケアがしやすいことも魅力です。

実際に、日本皮膚科学会のガイドラインでは、ミノキシジルは最高のAランク評価を受けています。

推奨度が高く、薄毛をケアしやすい薬です。

ミノキシジルの内服薬と外用薬の違いはこちらの記事で解説しています。

2.発毛メソセラピー

発毛メソセラピーは、頭皮に発毛成分を直接注入する治療法です。

費用は1回あたり4万円～8万円です。

この治療は、薬治療の効果をサポートする役割を担い、一般的には3〜4週間に一度のペースで行われます。

通常、3回目以降から効果を実感しやすいといわれており、内服薬による治療を加速したい方におすすめです。

3.再生治療

多血小板血漿（PRP：たけっしょうばんけっしょう）を活用した発毛促進治療法です。

費用は1回あたり10万円～20万円となっており、かなり高額です。

「PRP」とは、患者の血液から抽出した物質で、これを再注入することで人間の本来の組織再生能力を利用し、毛包を改善します。

この再生医療では、まず採血を行い、専用キットで抽出したPRPを頭皮に注入します。

治療頻度は、2〜3ヶ月に1回が目安で、内服薬との併用をおすすめするクリニックもあります。

4.植毛手術

植毛手術は、文字通り自分の髪を植毛する治療法です。

薄毛が発症している部位にヘアサイクルが正常な部位の毛髪を移植します。

M字ハゲの場合、おでこ周辺に髪を移植することが一般的ですが、移植する毛根の数によって治療費が高額になる可能性があります。

そのため、すぐにM字ハゲを解消できる一方で、植毛の規模によっては高額になるリスクがあることを留意することが重要です。

治療中の生え際を見せたくない・隠したいときは？

M字ハゲを隠したい場合は、ヘアスタイルを変えるか、隠す方法があります。

隠す方法としては以下があります。

増毛パウダー 帽子をかぶる ウィッグをかぶる

ヘアスタイルを変えたい場合、頭頂部から前髪にかけて段差をつけたショートレイヤーにすると、生え際をカバーしやすくなります。

>>前髪の分け目がハゲてきた

生え際の後退・Ｍ字ハゲの注意点

ここからは、M字ハゲの注意点について以下を解説します。

• 20代でもＭ字ハゲになる恐れがある
• 放置するとU字型の薄毛になる

若いからといって発症しないわけではなく、放置するとU字ハゲになるリスクがあります。

20代でもＭ字ハゲになる恐れがある

M字ハゲは年齢が高くなるほど発症しやすい薄毛ですが、20代での発症も決してゼロではありません。

これはAGAがM字ハゲを引き起こす可能性があるためです。

日本皮膚科学会のガイドラインによると、AGAは20代で約10%、50代以降で40%以上の人が発症しています。

つまり、20代でもAGAによりM字ハゲが発症する可能性が十分にあります。

そのため、「まだ若いからM字ハゲは大丈夫だろう」と油断せず、おでこの周辺が気になる方は早めに医師に相談することをおすすめします。

20代のAGA治療は治るのか、についてこちらのページでまとめています。

放置するとU字型の薄毛になる

冒頭でも説明しましたが、AGAのような進行性の脱毛症を放置すると、M字ハゲからU字ハゲへと進行することがあります。

これは、M字ハゲが頭頂部に向かって髪が薄くなるためです。

おでこの左右の生え際だけでなく、頭頂部の毛も徐々に薄くなり、皮膚が透けるようになります。

生え際後退・Ｍ字ハゲに関するよくある質問

生え際の後退やM字ハゲに関する質問にQ&A形式で回答します。

Ｑ.生え際が片方だけ後退するのはなぜ？

生え際が片方だけ後退するのは珍しくありません。

むしろ、左右両方が同じスピードで後退する方が珍しいです。

これは、遺伝、髪型や生活習慣の左右のかたより、毛細血管の位置の違い、生まれつきなど様々な要因があります。

Ｑ.Ｍ字ハゲは大学生でも発症するの？

M字ハゲは年齢を問わず、高校生、大学生、早い方では10代半ばから発症する例もあります。

若年性のM字ハゲは珍しくないため、気になったらAGAクリニックで診察を受けることをおすすめします。

Q.女性はM字ハゲになる？

はい、女性でもM字ハゲを発症する恐れがあります。

女性の場合、ホルモンバランスの変化、過度なヘアケア、無理なダイエット、髪を強く縛りすぎている、などが原因とされることが多いです。

Ｑ.M字ハゲは育毛剤で改善できる？

おでこの生え際の後退が顕著な方は、市販の育毛剤で生え際の改善は見込めないでしょう。

市販の育毛剤は主に育毛環境を整え、抜け毛を予防するためのものです。そのため、育毛剤よりもミノキシジルの外用薬が適しているといえます。

その点も含め、医師に相談すると安心です。

Ｑ.M字ハゲ対策としてシャンプーを変えようと思っています

シャンプーのみではM字ハゲへの対策としては不十分です。

M字ハゲはAGAの可能性が高く、ヘアケアの見直しだけでは体内のジヒドロテストステロンに対処できません。

そのため、クリニックを受診し、治療方針を決めることをおすすめします。

Ｑ.Ｍ字ハゲの前兆は？

M字ハゲの前兆として、生え際の産毛が増える、細く抜けやすい毛が増えることがあります。

これはヘアサイクルが乱れている可能性を示しているため、早めに医師に相談することをおすすめします。