フィナステリドの効果と副作用は？費用の抑え方と服用前の注意点

フィナステリドの名前を知っていても、その効果や費用がどれほどか、分からない方も多いです。

フィナステリドは成分の名称で、プロペシア、フィナステリド錠、フィンペシア、フィナロイドなどの薬に含まれています。

その効果は、脱毛因子の5αリダクターゼ酵素を阻害することにより期待できます。

この記事では、フィナステリドの効果と副作用、薬代の抑え方について解説します。

フィナステリドとは？

フィナステリドはプロペシア錠などに含まれる有効成分の名称です。

フィナステリド⇒成分名 ※フィナステリド錠という薬があり、プロペシア錠のジェネリック医薬品 プロペシア⇒錠剤名（オルガノン株式会社の所有する商標登録名）

米国のメルク社がフィナステリドの効果に着目し、前立腺肥大症の薬（プロスカー）として研究・開発されていました。

その後、フィナステリドがAGA（男性型脱毛症）において、有効な成分であることが明らかとなります。

複数の臨床試験を経て安全性を確認、1997年に認可され、販売される形となります。

現在では、多くの国以上でフィナステリドを含む薬が服用されており、前立腺に限らずAGAの治療薬としても使用されています。

フィナステリドの効果

フィナステリドの効果を知る上で、AGA発症の流れを理解しておくことは大切です。

以下画像に簡単にまとめました。

AGA治療においてフィナステリドは、AGAの原因であるジヒドロテストステロンの合成を抑制する働きがあります。

1997年にフィナステリド1mgが米国食品医薬品局（FDA）から承認され、日本では2005年10月に厚生労働省の認可を受けプロペシア錠が販売されるようになりました。

日本国内では特許が満了となり、様々な製薬会社からジェネリック医薬品として「フィナステリド錠」も販売されています。

フィナステリドを含む薬は現在、世界60カ国以上でAGA治療の標準的な薬として用いられています。

どれくらいで発毛するの？

フィナステリドの効果が実感できるのは、服用から3～6ヶ月程度といわれています。

AGA治療は、ヘアサイクル（毛周期）という毛髪の成長リズムを、時間をかけて正常化するプロセスです。

よって、AGA治療に即効性はなく、長期的に様子を見る必要があります。

フィナステリドの副作用

プロペシア錠の有効成分フィナステリドには、以下表のような副作用が報告されています。

【フィナステリドの副作用】

副作用	主な症状	症状の発症率
性機能障害	リビドー減退 勃起機能不全	1.0～5.0％ 1.0％
アレルギー	かゆみ、湿疹など	不明
肝機能障害	食欲の低下、倦怠感	0.2％
その他の症状	抑うつ、乳房圧痛、乳房肥大	不明

頻度は高くはないものの、リビドー減退や勃起不全のような性機能障害も起こる可能性があります。

プロペシア錠の服用によるリビドー減退の確率は1〜5%未満、勃起不全は1%未満です。

発症頻度は低いといえますが、少しでも異常を感じたら医師に相談するようにしてください。

有効成分フィナステリドが含まれる薬の種類

冒頭で述べた通り、基本的にフィナステリドは有効成分の名称です（プロペシアのジェネリック医薬品にフィナステリド錠がある）。

ここからはフィナステリドが含まれる薬の種類について見ていきましょう。

プロペシア、フィナステリド錠、フィンペシア、フィナロイドどもに5αリダクターゼII型を阻害します。

ジヒドロテストステロンの生成を抑えることで、頭頂部やおでこ周辺の薄毛、つまり、O字、M字、U字の薄毛にアプローチします。

プロペシア

プロペシア錠は、アメリカで前立腺肥大症の治療薬として研究開発されていましたが、その過程で薄毛の改善効果の報告が相次ぎ、薬が再開発されました。

このプロペシア錠は、AGAの原因であるジヒドロテストステロンの活動を抑え、ヘアサイクルを正常化する働きがあります。

服用は、数回で効果が見られるものではなく、継続して飲み続ける必要があります。

参照：5α－還元酵素Ⅱ型阻害薬 男性型脱毛症用薬 フィナステリド錠 プロペシア

フィナステリド錠

フィナステリド錠はプロペシアのジェネリック医薬品なので、プロペシアと同様の効果を見込めます。

フィナステリド錠には海外製と国内製があり、現在では様々な医薬品メーカーから販売されています。

参照：5α－還元酵素Ⅱ型阻害薬 男性型脱毛症用薬 フィナステリド錠

フィンペシア

プロペシアと比べると知名度が低いフィンペシアは、インドの製薬会社であるシプラ社が販売しているAGA治療薬の名称です。

プロペシア錠のインド版ジェネリック医薬品ともいえ、この薬もフィナステリドを含み、同様の効果があります。

現在、同様の有効成分が含まれているフィナステリド錠が、オンラインクリニックにて個人輸入よりも安く、安全に購入できます。

個人輸入は偽物のリスクが高くなるため、おすすめしません。

フィナロイド

フィナロイドは、フィリピンのロイドラボラトリーズ社が販売しているAGA治療薬の名称です。

販売開始は2016年で、プロペシアよりも後に提供が始まり、プロペシア錠のフィリピン版ジェネリック医薬品ともいえます。

なお、ロイドラボラトリーズ社は、グローバルな規格制定の活動を行う国際標準化機構が品質保証をした、品質マネジメントの国際規格ISO9001認証を取得しており、信頼性の高い製薬会社です。

フィナロイドを個人輸入する方もいますが、リスクがともなうためおすすめしません。

結局どれがいいの？

プロペシア、フィナステリド錠、フィンペシア、フィナロイド、結局どれがいいのか。

結論、安全性と安さの両方を求めるなら、プロペシアのジェネリック医薬品であるフィナステリド錠がおすすめです。

フィンペシア、フィナロイドは個人輸入で購入しなければならないケースが多いですが、そもそも個人輸入にはリスク※がともないます。

※偽物、成分過多、重篤な副作用など

現在では、フィンペシアやフィナロイドよりも、フィナステリド錠の方がオンラインクリニックにて安く安全に購入できるケースが多いです。

リスクをともなう個人輸入のメリットがなくなりつつあります。

安心安全に安くフィナステリドを購入したい場合、以下のオンラインAGAクリニックがおすすめです。

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薬の副作用

紹介したの薬の副作用を以下表にまとめましたが、服用すれば必ず現れるわけではありません。

万が一、服用中に副作用が起こったと感じた場合は、ただちに医師に相談しましょう。

薬名	副作用
プロペシア フィナステリド錠	リビドー減退 勃起機能不全 かゆみ 湿疹 食欲の低下 倦怠感 抑うつ 乳房圧痛 乳房肥大　など
フィンペシア	リビドー減退 精液力の減少 抑うつ 肝機能障害　など
フィナロイド	リビドー減退 勃起機能不全 肝機能障害　など

フィナステリドの費用はいくら？

フィナステリドの費用相場は以下の通りですが、価格はクリニックによって大きく異なる点に注意してください。

AGA治療薬を併用する場合、ミノキシジルの費用も考慮しましょう。

ー	費用目安
プロペシア (フィナステリド)	先発医薬品：8,000円前後 ジェネリック医薬品：4,000円前後
ミノキシジル	内服薬：8,000円前後 外用薬：5,000円前後

安さと安全性を求めるのであれば、オンラインAGAクリニックを利用することが最もコスパが良いです。

フィナステリドは保険の対象？

有効成分フィナステリドを含むプロペシア錠などによるAGA治療は、ほとんどのケースで保険適用の対象にはなりません。これは、生命に直接関わらない病気や症状の治療が自由診療とされるためです。

フィナステリドを安く購入する方法

フィナステリドの費用を見て、「毎月薬を服用すると、高くて続けられない」と感じる方もいるでしょう。

そのような場合、以下を実施すれば薬代を安くできる可能性があります。表にまとめました。

①ジェネリック医薬品の使用	例：フィナステリド錠の使用 ジェネリック医薬品は、先発医薬品の特許の期限切れ後に製造される後発組の医薬品で同等の成分ながら価格が安い
②減薬を検討する	改善が見られたら、医師に減薬できるか相談する

上記①②をまとめて行えるのがオンラインAGAクリニックであり、AGA治療を低コストで続けることができます。その理由は以下です。

1つ目の理由は、自宅からWebカメラを通じて診察を受け、薬が自宅に配送されることです。これにより通院の手間や交通費が節約できます。

2つ目の理由は、薬をまとめて配送するか定期配送を選ぶと割引率が高まり、コスト面でも大きなメリットがあります。

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フィナステリドを服用する前の注意点

フィナステリドを含む薬を服用する場合、以下の点に注意が必要です。

• 効果をすぐに実感できない
• 初期脱毛が起こりうる
• 女性は服用できない
• 服用中は献血できない
• 継続的な服用

それぞれの項目について解説します。

効果をすぐに実感できない

フィナステリドの効果を実感できるのは、薬を服用してから3〜6ヶ月後といわれています。

AGA治療は毛髪の成長リズム、ヘアサイクルを正常化する方法です。

このヘアサイクルの正常化には時間がかかるため、少なくとも半年以上の服用が必要となります。

薬を服用した直後に薄毛が改善しない場合も、根気強く続けることが大切です。

初期脱毛が起こりうる

フィナステリドの治療を開始して1〜3ヶ月で抜け毛が増えた場合、初期脱毛が起きている可能性があります。

初期脱毛は、ジヒドロテストステロンの生成を抑える段階で、成長期を終えた髪が抜ける現象です。

その髪の毛が細くて短いのであれば、初期脱毛の可能性はさらに高まります。

これは一時的なもので、新しい髪が生える過程の一部です。通常、この状態は3ヶ月以内に落ち着くので心配は不要です。

あまりにも激しい脱毛が起きている場合は、医師に相談しましょう。

女性は服用できない

フィナステリドは男性ホルモンに作用するため、女性が服用するとホルモンバランスが乱れる可能性があります。

これにより、月経周期の異常や頭痛、吐き気、さらなる脱毛が生じる恐れがあります。

ジヒドロテストステロンは男性器の形成を助けるため、妊娠中の女性が服用すると胎児の生殖器の発育に影響を与える可能性があります。

皮膚からも成分が吸収されるため、錠剤を触ることも厳禁です。

服用中は献血できない

フィナステリドを服用している方は献血禁止です。これは、日本赤十字社の規定により、服用中の患者は1ヶ月の休薬期間が必要だからです。

胎児の生殖器に悪影響を及ぼすリスク、女性への安全性が確立されていないことが理由で、輸血時に問題が生じないよう休薬期間が設けられています。

もし献血をしてしまった場合、バレるバレないに関係なく、「フィナステリドが含まれる薬を服用中である」ということを、日本赤十字社に連絡しましょう。

その際、識別コードも伝えるようにしてください。

継続的な服用

フィナステリドの効果を維持するには継続的な服用が必要です。これは、AGAが進行性の脱毛症であり完治が難しいためです。

服用を中断すると、ジヒドロテストステロンの生成が再開し、抜け毛が再発する可能性があります。

フィナステリドを服用する際は、長期的な服用が必要であることを理解してください。

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フィナステリドの飲み方

フィナステリドは1日1回、1錠を服用します。

薬を飲む時間・タイミングは自由ですが、毎日同じ時間に服用すると、習慣化され忘れることが少なくなります。食後でなくても問題ありません。

先に述べた注意点と正しい服用方法を守り、医師の指導のもとで安全に服用してください。

体調に異変を感じた場合は、中断すべきか否かを含めて医師に相談してください。

ほかの薬との併用はできるのか？

フィナステリドは他の薬との併用が可能ですが、デュタステリドとの併用はできません。

特にミノキシジルとの併用が一般的で、塗り薬なら脱毛箇所に塗布することで、飲み薬なら血中から薄毛箇所にアプローチします。

これによりフィナステリドの5αリダクターゼ阻害効果と組み合わさり、育毛に適した頭皮環境が形成されます。

併用については医師に相談することをおすすめします。

■フィナステリドとデュタステリドどっちがいい？料金、薄毛タイプ、半減期が重要

フィナステリドの個人輸入のリスク

国内で購入するよりも安価で手に入るという理由から、医薬品の個人輸入を考える方が増えているといわれています。

インターネットを通じての取引は手軽に感じられますが、いくつかのリスクが伴うので、価格以外の面にも注意が必要です。

• 安全基準に不安がある
• 偽造薬を買わされる可能性がある
• 個人輸入での治療は救済制度が適用されない

ここから上記3つのリスクについて解説します。

安全基準に不安がある

個人輸入品には、安全性が担保されていない場合があり、先発医薬品と比較してエビデンスが少なく不安が残ります。

次章でも説明しますが、ひどい場合には偽物のフィナステリドを掴まされることもあります。

一方、日本でのジェネリック医薬品は市場に出る前に先発医薬品と同等であることをデータで証明した薬のみが処方されます。

同じ名前の薬であっても安全性に大きな差が存在することを理解しておきましょう。

偽造薬を買わされる可能性がある

偽造薬を購入するリスクも、おすすめできない理由の一つです。

偽物は異なる成分が含まれる可能性があるため、効果が期待できなかったり、激しい副作用に見舞われることも。

厚生労働省のホームページでは次のように注意を促しています。

プロペシアは我が国でも承認されており、医師の処方せんが必要な医薬品になっております。安易な個人輸入は行わず、必ず医療機関を受診し、医師の処方により正しく服用するようにしてください。

このように医師からの処方のうえで、正しくフィナステリドを服用することが推奨されています。

個人輸入での治療は救済制度が適用されない

個人輸入のジェネリック医薬品による健康被害が生じた場合、医薬品副作用被害救済制度は適用されません。

通常、適正使用のもとで重篤な副作用や健康被害が発生した際、独立行政法人医薬品医療機器総合機構から救済給付が行われますが、個人輸入ではその対象外です。

健康被害が生じても自己責任となります。

医師の処方に従い、適切な治療を受けることで、損しづらい治療体制を整えておきましょう。

フィナステリドについてよくある質問【FAQ】

フィナステリドに関するよくある質問と回答を紹介します。

フィナステリドに関する疑問への回答を通じて、薬の必要性が理解できます。

フィナステリドの性質をよく理解した上で、クリニックの受診を検討してください。

Q.フィナステリドを止められるタイミングはある？

AGAは進行性の脱毛症であるため、途中で治療をやめることはおすすめしません。

治療を中断すると、ヘアサイクルが元に戻り、抜け毛が再び進行する可能性があります。

治療の中止や減薬を考えている場合は、医師と相談した上で決定してください。

Q.フィナステリド服用中に飲酒しても大丈夫？

フィナステリドを服用中でも、適量ならお酒を飲んでも問題ありません。

フィナステリドを含むプロペシア錠には、原則として併用禁忌※がありません。

※併用禁忌とは、飲み合わせが悪い薬のことで、効果の増減や重篤な副作用を引き起こし、健康被害を招く可能性があるものです

Q.フィナステリドは肝臓に負担がかかる？

原則として毎日摂取しなければならないフィナステリドは、肝臓に負担がかかる可能性があります。

フィナステリドを有効成分とするプロペシア錠の副作用には、低確率ながら肝機能障害が含まれます。

肝臓は代謝や解毒、胆汁の生成と分泌を担う器官です。

肝機能障害が生じると、有害物質の分解が行えず、倦怠感、食欲低下、黄疸、体のむくみなどが現れます。

Q.フィナステリドを服用できない人はいる？

女性、男性であっても20歳未満の方は服用できません。20歳以上の男性のみが服用できます。

特に、妊婦や授乳中の女性は気を付けてください。

成長期に欠かせないDHT（ジヒドロテストステロン）の作用に関係する成分であり、男子胎児の生殖器官などの発育に影響を与える可能性があります。

皮膚からも吸収されるため触ることも危険です。

Q.フィナステリドは妊活や子作りに影響はある？

フィナステリドが妊娠に影響を与えることはないといわれています。

ただし、これはあくまでも医師に処方された治療薬の場合です。

個人輸入の場合、日本で承認された医薬品の数倍に及ぶ成分が含まれていることもあり、そうなれば妊娠に影響を与える可能性は否定できません。

安心して妊活や子作りを続けたいのであれば、医師に処方されたフィナステリドを服用するようにしてください。

フィナステリドはAGAクリニック処方がおすすめ

フィナステリドについて解説しましたが、AGAに悩む男性にとっては救世主のように感じるかもしれません。

毎日服用する薬だからこそ、医師から処方された安心安全でコスパの良い治療薬を選びたいものです。

オンラインAGAクリニックでは全額返金保証制度を設けているところも多く、ランニングコストもかなり抑えることができます。

おすすめは以下なので、まずは公式サイトを確認して予約し、医師に無料診断をしてもらいましょう。