頭皮が脂っぽい原因と皮脂を抑える対策

頭皮が脂っぽいと、髪もベタつき、不潔に見えることが心配です。

頭皮が脂っぽくなる原因には、生活習慣の乱れや自律神経の不調、間違ったヘアケアがあります。

かゆみや炎症がある場合、脂漏性脱毛症（しろうせいだつもうしょう）を発症する恐れもあります。

厄介なのは、進行性の脱毛症であるAGAが隠れ潜んでいることです。

放置すればゆっくりと進行し、気づかぬうちに回復できないレベルの薄毛に到達することもあります。

「もしかしてAGAではないのか」と不安な方は、AGAセルフ診断テストを試してみてください。

チェックするだけで簡単に、AGAリスクを判定できます。

この記事では、頭皮の脂っぽさの原因とリスクについて解説し、具体的な対策をご紹介します。

脂っぽい頭皮を放置するリスクとは？

頭皮は皮脂の分泌が多く、脂っぽくなりやすい箇所です。

皮脂は頭皮の保護や保湿に役立ちますが、過剰になると髪を不潔に見せ、ボリューム不足を招くこともあります。

皮脂が多いと、頭皮にいる常在菌が増え、不快な臭いやかゆみの原因にもなります。

頭皮が脂っぽいと、さまざまな頭皮トラブルの原因になり得るので、注意が必要です。

皮脂の過剰分泌の原因を見つけ、適切に対処しましょう。

頭皮が脂っぽくなる4つの原因

頭皮が脂っぽくなる主な原因は4つあります。

食生活の乱れ 自律神経の乱れ 洗髪時の皮脂汚れの残り 十分な睡眠が取れていない

特に、上記リストの「3.洗髪時の皮脂汚れの残り」は、日常のシャンプー方法に問題がある場合、頭皮を余計にベタつかせる原因になるため、注意が必要です。

それぞれ解説します。

1.食生活の乱れ【脂質の摂りすぎ】

食生活が乱れると、頭皮が脂っぽくなります。

これは、脂質を多く含む食品を摂取すると皮脂の分泌が促されるためです。

脂質が多い食品は以下のとおりです。

肉類 揚げ物 スナック菓子 乳製品 中華料理

これらの食品は脂質を多く含んでいます。

しかし、揚げ物などを好む方にとっては我慢が難しいかもしれません。

その場合は、1日に40〜60gを目安に摂ることをおすすめします。

2.自律神経の乱れ

自律神経の乱れが頭皮の脂っぽさに関係しています。

自律神経は交感神経と副交感神経の2つで構成され、交感神経が優位になると緊張状態となり、皮脂の分泌を促す男性ホルモンが過剰に放出されます。

その結果、自律神経の乱れにより交感神経が刺激され、頭皮が脂っぽくなります。

3.洗髪時の皮脂汚れの残り

洗髪時に皮脂汚れが残ると、頭皮に脂が溜まる原因となります。

頭皮に脂が残る主な原因は次の通りです。

洗浄力が弱すぎて汚れが落ちていない 洗浄力が強すぎて皮脂分泌量が増える シャンプーの回数が少ない

洗髪が不十分だと、皮脂汚れが頭皮に蓄積し、悪影響を及ぼします。

したがって、シャンプー時のすすぎ残しには特に注意が必要です。

4.十分な睡眠が取れていない

短い睡眠や夜更かしは皮脂分泌の原因になります。

これは、成長ホルモンが頭皮の新陳代謝や修復に関与しているためです。

睡眠不足だと成長ホルモンの分泌が減り、新陳代謝が低下し頭皮が乾燥しやすくなります。

乾燥すると皮脂分泌が増えるため、夜更かしを控え、十分な睡眠時間を確保することが大切です。

頭皮が脂っぽくなると起こる症状

頭皮が脂っぽくなると、かゆみ、ベタつき、臭い、フケなどの不快な症状が現れ、脂漏性皮膚炎（しろうせいひふえん）となってしまうことがあります。

頭皮の脂っぽさが引き起こす症状について、以下4つ解説します。

頭皮のかゆみ 頭皮がベタつき臭い ベタつきのあるフケ 脂漏性脱毛症

1.頭皮のかゆみ

皮脂が過剰になると、頭皮の常在菌が増殖しやすくなり、これが炎症やかゆみにつながります。

かゆみを我慢できずに掻くことで、頭皮が傷つき雑菌の感染リスクが高まります。

そのため、かゆみが強いほど頭皮への悪影響が大きくなるため、早めの対処が重要です。

2.頭皮がベタつき臭い

皮脂と頭皮に生息する常在菌が臭いの原因となります。

皮脂が多いほど、臭いが強くなる可能性があるので注意が必要です。

頭皮の強い臭いは、仕事中や友人との時間を不快にし、コミュニケーションに支障を及ぼすことがあるため、早めの対処が大切です。

3.ベタつきのあるフケ

フケといえば乾燥した白いものを思い浮かべますが、皮脂分泌が原因のベタつくフケもあります。

皮脂をエサとして増殖するマラセチア菌が頭皮を刺激し、新陳代謝のリズムを乱すことでフケが生じます。

結果として、フケが増え、皮脂が混じることでベタつくフケができます。

4.脂漏性脱毛症

かゆみを伴う頭皮の炎症は「脂漏性皮膚炎」の可能性があり、放置すると頭皮環境が悪化し「脂漏性脱毛症」へと進行することがあります。

この症状によって抜け毛が増えると、治療に時間がかかり、薄毛が長期間続く可能性があります。

頭皮の炎症を自覚した時点で早めに対策を取ることが重要です。

頭皮のベタつきを抑える4つの対策

頭皮のベタつきを抑えたい方は、次の4つの対策をおすすめします。

生活習慣を改善する ストレスを軽減する 有酸素運動を習慣にする シャンプーで頭皮を正しく洗う クリニックに相談する

生活習慣の改善、ストレス管理、適切なヘアケアでも改善が見られない場合は、クリニックでの相談をおすすめします。

上記リスト、それぞれの項目について解説します。

1.生活習慣を改善する

生活習慣を整えることで皮脂の過剰分泌を抑えることができます。

食生活では、脂っこい料理を控え、十分な睡眠を取ることで副交感神経を活性化し、皮脂分泌に影響を与える要因を解消できます。

特に睡眠の質を高めることが重要です。

夜に深い眠りにつくため、朝日を浴びて体内時計をリセットし、自然に眠りにつけるよう工夫しましょう。

疲れていても入浴を怠ると、結果として皮脂汚れが蓄積し、ベタつきや頭皮の炎症の原因となるため、入浴は欠かさないようにしてください。

2.ストレスを軽減する

ストレスは自律神経のバランスを崩し、皮脂分泌を増加させます。

可能な限りストレスの原因を避け、リラックスできる趣味を持つことが大切です。

「ウォーキング、映画鑑賞、絵を描く」など、楽しめるものならは何でも良いです。

日頃の嫌なことを忘れられるくらい没頭できるのがポイントです。

参照：ストレスとの上手な付き合い方｜東京都保健医療局

3.有酸素運動を習慣にする

ベタベタする汗は臭いが強く、蒸発しにくいため乾きにくく、頭皮には良くありません。

そのため、サラサラな汗へ改善することがおすすめです。

サラサラな汗を促すには、有酸素運動を日常に取り入れることが有効といわれています。

ベタベタする汗にはミネラルが多く含まれており、運動不足や加齢が汗腺の機能低下と関係しているといわれていますが、ウォーキングやサイクリングのような手軽な運動を毎日10分行うだけでも改善につながります。

毎日10分のウォーキングを1年間続けると、合計で60時間以上の運動になります。日常の小さな積み重ねが重要です。

4.シャンプーで頭皮を正しく洗う

シャンプーの方法が間違っていると、皮脂汚れが残ってしまうことがあります。

もし洗った後も頭皮がベタつく場合は、シャンプーの方法を見直しましょう。

髪のもつれを取る お湯でしっかり濡らす シャンプーを手のひらで泡立てる お湯で丁寧にすすぐ 頭皮を揉み込むようにマッサージする

これらの手順を毎日実践し、髪のベタつきやかゆみをチェックしてください。

シャンプー方法を見直してもベタつきが改善しない場合は、シャンプーの成分をチェックすることをおすすめします。

強い成分が皮脂を過剰に落とすと、頭皮が反応して皮脂を余計に分泌することがあります。

そのため、刺激の少ない弱酸性のシャンプーを試すと良いでしょう。

5.クリニックに相談する

対策をしても髪のベタつきやかゆみ、薄毛が改善されない場合は、クリニックで相談することをおすすめします。

これは、脂漏性脱毛症や脂漏性皮膚炎の可能性があるためです。

特に、脂漏性皮膚炎は脱毛の前兆であり、早めに気づくのが理想的です。

ベタつきだけでなく頭皮に異常を感じたら、すぐに医師に相談しましょう。

脂っぽい頭皮で悩むならクリニックへ相談

頭皮が脂っぽい主な原因には、皮脂汚れや脂漏性脱毛症が考えられます。

これは、不適切な食生活、自律神経の乱れ、洗髪時の不十分な皮脂除去、睡眠不足により、皮脂が過剰に分泌され、頭皮環境を悪化させるためです。

髪のベタつきを放置すると、フケ、かゆみ、不快な臭いが発生し、最悪の場合、脱毛症のリスクも高まります。

そのため、早めの対策が必要です。

生活習慣の見直し、ストレスの管理、適切な洗髪方法を試しても改善が見られない場合は、クリニックでの相談をおすすめします。

AGAオンライン診療おすすめクリニック11選

頭皮が脂っぽいことに関するよくある質問【FAQ】

最後に、頭皮の脂っぽさについての質問に答えます。

Q.朝シャンは皮脂分泌や薄毛に影響するの？

A. 朝は湯シャンや髪を濡らすだけにし、シャンプーは夜にすることをおすすめします。

夜にシャンプーせずに寝ると、皮脂が雑菌の餌となり、睡眠中に炎症が起こる可能性があります。

そのため、夜に1日の頭皮の汚れを落とすことが大切です。

Q.ベタつき以外にも炎症があるのはなぜ？

A. 頭皮の脂っぽさだけでなく、赤みなどの炎症が見られる場合、脂漏性皮膚炎である可能性があります。

マラセチア菌という常在菌が皮脂を餌に増殖し、炎症を引き起こすことがあります。

生活習慣の改善やセルフケアだけでは対処が困難な場合が多いため、早期に皮膚科の受診をお勧めします。

Q.頭皮を洗っても脂っぽいのはなぜ？

A.洗髪時に脂を落としきっていないと、脂っぽくなる、ベタつく可能性があります。

髪を洗う時は髪の毛だけではなく、頭皮を揉み込むように洗うことを心がけましょう。

ただし洗いすぎるともっと脂っぽくなる可能性がある点に注意してください。

Q.頭皮が脂っぽいのは遺伝？

主に個人の生活習慣などが影響を及ぼすと考えられますが、家族に脂漏性皮膚炎の人がいる場合、遺伝的な要素が関与している可能性もあります。

【無料カウンセリング】おすすめのAGAクリニック