NMN点滴とは？価格相場や危険性について解説

美と健康は、できる限り長く維持したいと誰もが願うものであり、年齢を重ねるとともにますます関心が高まる分野です。

その願いを叶えるべく、最近注目が集まっている方法の1つがNMN点滴です。
本記事では、NMN点滴の効果や費用、メリットや注意点などをご紹介します。

NMNサプリメントとも比較し、自分の美容と健康に適した方法を選ぶ参考にしてください。

そもそもNMNとは？

NMN（ニコチンアミドモノヌクレオチド）とは、老化の抑制が期待される物質です。

NMNはもともと生物の体内に存在する物質で、加齢によるNMNの減少は、美容と健康の阻害につながるとされています。以下で、NMNとその重要性について詳しく解説します。

NMNとは何か

NMNとは、ビタミンB3の1種です。

体内には、長寿遺伝子とも呼ばれるサーチュイン遺伝子が存在します。サーチュイン遺伝子は、NAD+（ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド）という補酵素によって活性化が促されます。このNAD+を合成する前駆体がNMNであり、NMNが老化抑制効果をもつとされる理由です。

NMNの摂取によって、アンチエイジング・体力や免疫力向上・睡眠の質改善・自律神経の調整などが期待できます。

「NMNサプリの効果を8つ紹介！期待できる効果と副作用を解説」

 

なぜ摂取する必要があるのか

NMNの摂取は、加齢とともに減少する体内のNAD+の働きをサポートします。

NAD+は分子量が大きく、食事や点滴で外部から補うことは困難です。NMNはNAD+よりも吸収されやすいため、NMNを体外から摂取してNAD+の生産と活性化をサポートすることは効果的といえます。

NMNはアボカドやブロッコリーなどの食物から摂取可能です。ただ、一日のNMN推奨摂取量150mg〜300mgを摂取するには、これらの食材を一日に数十kgは食べる必要があります。

食事での摂取が難しいNMNは、サプリメントや点滴で効率よく摂取することがおすすめです。

NMN点滴とは？

NMN点滴とは、NMNを点滴で直接体内に注入する方法です。

クリニックや医療機関で施術を受けられ、主に疲労回復やアンチエイジングに効果を発揮します。
サプリメントと比べ吸収効率はよいとされますが、安全性や費用面が気になるポイントです。

以下で、NMN点滴について詳しく解説します。

NMN点滴とはどのようなものか

NMN点滴とは、点滴によってNMN成分を血中に直接注入する方法です。

消化器官を経由せず、高濃度を保ったまま、NMNを全身の細胞に効率よく届けられます。
そのため、抗老化や体力向上などの効果を、他の摂取方法よりも早く実感できます。

NMN点滴の施術が受けられる場所は、おもに美容クリニックです。初回は医師の診察やカウンセリングを受けることが多く、施術時間は15分から60分程度が目安です。

NMN点滴の費用相場

NMN点滴の費用相場は、100〜200mgの投与で3〜5万円ほどです。
あくまで相場であり、クリニックによって異なります。

NMN点滴は自由診療扱いで保険の適用はなく、費用は全て自己負担です。

継続して施術を受けるために、費用総額を計算しておくことが大切です。

NMN点滴を受ける頻度

健康維持やアンチエイジングが目的であれば、NMN点滴の継続した投与が推奨されます。

クリニックや個人で差はありますが、はじめは1〜4週間に1回程度の割合で投与し、その後1ヶ月に1回のペースで投与します。

1回のみの投与でも、何らかのよい効果を感じられることはありますが、効果をはっきり感じるためには、最低4〜5回は継続して点滴を受けることがおすすめです。もちろん、NMN点滴投与の継続は、抗老化効果の継続につながります。

1回の施術で15分から30分はかかることを考慮し、自分に合った期間と頻度で施術のスケジュールを立てることが大切です。

NMNを点滴で摂取するメリット

点滴でのNMN摂取は、サプリメントよりも素早く体内に成分を吸収できることがメリットです。

サプリメントで摂取すると、肝臓で成分の一部が消化され、小腸で吸収してから血液に成分を送る、という段階を踏みます。そのため、成分が全身に行き渡るまで時間がかかります。点滴での摂取は、前述の通りNMN成分が消化器官を経由せずに血管に直接注入されるため、素早く体内に吸収され、濃度を保ったまま成分が全身に届けられます。

また、点滴はサプリメントのように消化によるロスが少なく、NMN成分の吸収量が多いことも、効果をすぐに感じやすいポイントです。

NMN点滴の注意点

アンチエイジング効果を期待されるNMN点滴ですが、気になる研究結果も発表されています。

NMNの体内濃度が過度に増加すると、逆にNAD+を破壊しアンチエイジング効果が期待できなくなるというものです。

体内には、NAD+を壊すSARM1という酵素が存在します。米国ワシントン大学の今井教授は、NMNの濃度が上昇するとこのSARM1が活性化し、NAD+を破壊し始めることが分かってきたと発表しました。今井教授はさらに、点滴によるNMN注入を継続すると、SARM1の頻繁な活性化による神経障害の可能性を指摘しているのです。

一方、経口での摂取については、腸管で必要以上のNMNが吸収されないよう働くため、安全性が証明されていると述べています。

そのため、専門知識を持ったクリニックで適切な量を点滴することがおすすめです。

参考：日経BP Beyond Health「NMN、ブームへの警鐘」

NMN点滴の副作用

NMN点滴では、他の点滴療法と同じく血管痛が起こる可能性はあります。

また、重篤な副作用は見られないものの、稀に頭痛・吐き気・アナフィラキシー反応が報告されます。

点滴療法による血管痛の原因はさまざまですが、考えられる原因の1つは、点滴速度の速まりによる静脈への刺激です。このケースでは、点滴の投与時間を延長し、点滴速度を遅くすることで、痛みを抑えられます。

血液中に高濃度のNMNを注入したときの副作用については、現時点で研究が不十分です。

NMN点滴はまだまだ新しい療法であり、副作用については不明な点が多いのです。

NMN点滴が受けられない場合はある？

NMN点滴は、体質や健康状態によっては安全であると判断できず受けられない可能性があります。

具体的には、以下の人が当てはまります。

• 薬剤アレルギーがある
• 治療中の疾患がある
• 妊娠中・授乳中である
• 献血を希望している

以前に薬や食物でアレルギー反応が出ていたり、これらの条件以外でも気になったりすることがあれば、医師と事前の相談が大切です。

点滴とサプリメントはどちらがよい？

NMNを摂取する場合、点滴・サプリメントそれぞれにメリットとデメリットがあります。

サプリメントは腸管で吸収量が調整されるため安全性が高いことと、手間や費用面で優れているというメリットが挙げられます。一方、点滴には、消化器官を経由しないため高濃度を保ったまま摂取できるというメリットがあります。

サプリメントのデメリットは、毎日飲む手間がかかる、信用できる製造元を探す必要があるなどです。一方、NMN点滴はクリニックの予約や通う手間に加え、施術時間がかかるというデメリットがあります。費用も安くはなく、継続するためのハードルが高いといえます。

それぞれの状況や目的に合わせて、最適な方法を選択しましょう。

おすすめのNMNサプリメント

NMNサプリメントを選ぶ際は、高純度NMNの使用や適切な配合量、国内で製造された製品であることの確認が大切です。

NMNに限らず、サプリメントは国の審査を通さないため、安全性や品質が基準に満たない製品が出回っていることも考えられます。

一方、NMNサプリメントのメーカーは、NMN純度・配合量・GMP国内認定工場製造の3点を第三者機関に証明してもらうことで、製品の安全性と品質が担保されていることをアピールできます。第三者機関による証明の有無を確認することは、NMNサプリメントを選ぶ際の重要な基準です。

以下で、国内製造で純度99.9％以上のNMNを含有する、おすすめのNMNサプリメントをご紹介します。

「本物のおすすめNMNサプリ7選｜注目される理由や選び方を紹介」

上記の記事では7つのおすすめNMNサプリメントを紹介していますが、その中から1つピックアップして詳しく解説します。是非ご確認ください。

nonlie NMN10230プラス　　

「nonlie NMN10230プラス」は、純度の高いNMN成分とポリフェノールの一種であるレスベラトロールが配合されたサプリメントです。

安全を追求して無添加にこだわり、2種類の成分でアンチエイジング効果をもたらします。

「nonlie NMN10230プラス」の特徴は以下の通りです。

公式ホームページ

まとめ

NMN点滴は、疲労回復やアンチエイジング効果の即効性が期待できます。一方、NMNサプリメントは点滴と比べて手間や費用面で優れています。

それぞれの状況に合わせて最適な方法を選んでください。