近年注目されている若返り成分「NMN」をご存じでしょうか?
NMNはアンチエイジングや体力の向上などの作用が見込まれる成分です。
この記事では、NMNとはなにか・摂取方法・副作用や危険性について詳しく解説します。
この記事では、以下の点についてわかりやすく解説しています。
・NMNの効果について
・NMNの危険性について解説
・NMNの摂取方法を5つ解説
・おすすめのNMNサプリメントを紹介
NMNとは?わかりやすく解説
NMNとは、正式名称は「ニコチンアミドモノヌクレオチド」と呼ばれるものです。
ビタミンB3の一種で、体内で生成される成分です。NMNは、老化プロセスを調節する遺伝子を活性化させる成分に変化します。これがNMNがエイジングケアの役割を持つと言われている仕組みです。
しかし、NMNの生成量は加齢によって減少するため、身体機能や認知機能の低下を引き起こします。そのため、NMNをサプリや食品などで摂取することで、身体機能の向上やエイジングケアが期待されているのです。
NMNによるアンチエイジングの仕組み
ここでは、先ほど紹介したアンチエイジングの仕組みについて詳しく紹介します。
NMNは摂取することで、NAD+(ニコチンアミド アデニン ジヌクレオチド)に体内で変換されます。
このNAD+は、長寿遺伝子と呼ばれる「サーチュイン遺伝子」の活性化させる働きをします。「サーチュイン遺伝子」は普段は眠っている状態のため、NAD+を摂取することによって活性化させることができるのです。
NMNへの注目が集まったきっかけは、抗老化研究の第一人者である米国ワシントン大学の今井眞一郎教授の研究結果でした。今井眞一郎教授は、サーチュイン遺伝子が老化や寿命を制御していることが明らかになったとnature誌に発表しました。その結果、サーチュイン遺伝子の研究が全世界で進み、NMN関連製品の研究・開発が進んだのです。
参考:
日経BP Beyond Health「見えてきた、NMNのヒトへの抗老化効果」
natureダイジェスト「老化を制御し、予防する」
NAD+の生成量は30代から減少
上記のグラフの通り、NMNからNAD+が生成される量は年齢とともに減少します。
とくに30代からの急激な減少幅が顕著です。
そのため、何も対策をとっていなければ、サーチュイン遺伝子は活性化しないままになってしまいます。NMNを飲み始める時期に明確な定めはありませんが、年齢を感じ始める30代からの摂取が飲み始める時期の目安といえます。
サーチュイン遺伝子とは?
サーチュイン遺伝子は、長寿・延命に関する遺伝子です。
細胞の代謝や老化プロセスに、深く関係があります。
ヒトには7種類のサーチュイン遺伝子があり、NAD+はその全てを活性化できます。
特に「糖や脂肪の代謝を管理する」サーチュイン遺伝子が活性化することで、エイジングケアにつながります。
NMNのその他の効果
NMNの摂取は、エイジングケアをはじめとする美容効果だけに留まらず、健康に関するさまざまな効果をもたらすのです。ここからは、NMNのエイジングケア以外の効果を詳しくご紹介します。
NMNの効果については以下で詳しく解説していますので、そちらも参照してください。
「NMNサプリの効果を8つ紹介!期待できる効果と副作用を解説」
肌や骨の若返り効果
NMNが体内でNAD+に変換され、サーチュイン遺伝子を活性化することで、肌や骨の若返り効果が期待できます。
具体的には、肌のたるみ・しわ・ツヤの改善、コラーゲンの生成促進効果などです。
その他、女性ホルモンの上昇・骨密度の維持・免疫機能の向上なども認められています。
体力の向上
NMNには体力の向上が期待できます。なぜなら、NMNはエネルギーの代謝を高め、身体活動を促進させる役割があるからです。エネルギー代謝が促進されることにより、疲れにくくなる・筋力の改善・糖の消費抑制などの効果が期待できます。
2022年に東京大学の研究グループが筋力低下に効果があるという研究結果を発表しています。 高齢男性を対象に1 日あたり250mgのNMNを12 週間経口摂取するという臨床試験を行いました。試験の結果、歩行速度・握力などの運動機能の改善がみられました。
参考:東京大学医学部附属病院「ニコチンアミドモノヌクレオチド(NMN)で高齢男性の運動機能が改善」
集中力の向上
NMNの摂取には、集中力向上の効果があります。
NMNから変化したNAD+が、脳神経細胞のエネルギー代謝やシナプスの形成を促進するのです。
加齢による記憶力・判断力・認知機能の低下は、この効果によって予防できます。
インスリン感受性の改善
NMNは、インスリンの感受性(インスリンの効きやすさ)の改善が期待できます。
インスリンの感受性が改善することで、血糖値の調整能力が向上します。
インスリンの効き目が低下すると血糖値が上昇し、2型糖尿病を引き起こす可能性があります。
ワシントン大学医学部の今井眞一郎氏のグループによるマウス実験では、全身のインスリン感受性の向上が認められています。
また、慶應義塾大学医学部の研究でも、インスリン投与の効果が25%上昇したという報告が確認されています。インスリン感受性の25%上昇は、体重の10%減少と同等の効果があります。
参考:慶應義塾大学医学部「Nicotinamide mononucleotide increases muscle insulin sensitivity in prediabetic women.」
NMNの副作用や危険性は?
ここでは、NMNの副作用や危険性に関して、臨床試験結果を参考にご紹介します。
まだ聞きなれない成分のため不安を感じている方もいるかもしれません。そういった方の参考になれば幸いです。
人体に対する臨床試験で副作用は報告されていない
人体に対するNMNの臨床試験が複数回行われていますが、これまで大きな副作用の報告はありません。そのため、適切な量や方法で摂取すれば、副作用を起こす可能性は低いといえます。
慶応義塾大学の研究グループで行われた臨床研究では、健康な男性に経口でNMNを投与後、血圧・脈拍・血液・尿検査で基準値を超える変化は見られなかったという報告があります。
また、富山大学による日本の健常成人男女30名を対象とした研究では、NMNを12週間連日摂取させても重篤な有害事象は報告されませんでした。
参考文献:
慶応義塾大学「世界初 抗老化候補物質NMNを、 ヒトに安全に投与できることが明らかに」
富山大学「抗老化作用を発揮する栄養成分ニコチンアミドモノヌクレオチド(NMN)のヒトでの安全性、代謝への影響を解明」
NMNの発がん性に関する研究報告
発がん率が、NMNの摂取によって上昇した事例はありません。
実際、マウスへの投与実験では、がん発生率・死因・生存期間に差は確認されませんでした。この結果から、ヒトにおいてもがん発がんリスクは少ないと考えられます。
点滴の危険性に関する研究報告
NMNの点滴での注入は、危険性が指摘されています。
安全性が確認されているのは経口摂取であり、血液中へ高濃度のNMNを注入することは安全性が確認されていないのです。
2022年11月15日に実施された講演でワシントン大学医学部今井眞一郎氏は、高濃度のNMNを血液中に注入すると、SARM1という酵素が活性化し、NAD+を壊すことがわかっていると発表されました。
そのため、NMNの点滴については専門医の指導のもと実施することをおすすめします。
※1:Neuron. 2021 Apr 7;109(7): 1118-1136.
参考:日経BP Beyond Health「NMN、ブームへの警鐘」
NMNの摂取方法
NMNの摂取方法は多岐にわたります。
それぞれの摂取方法について、費用・手軽さ・効率なども踏まえてご紹介します。
NMNの摂取方法①:サプリメント
サプリメントを使った摂取方法です。
医療機関やインターネットで購入可能で、手軽にNMNを摂取できます。
サプリメントを経口摂取する場合、腸管で吸収量を調整できるため、副作用や危険性もありません。費用はメーカーによって違いますが、1ヶ月5,000円前後のため、始めやすいことも魅力です。
ただし、NMNサプリメントの中には、NMNの純度が低いものや配合量が極端に少ないものも存在します。そのため、第三者機関の証明を受けている製品を購入することをおすすめします。後述する「NMNサプリメントの選び方」の章で、本物のNMNサプリメントの選び方について詳しく解説します。
「本物のNMNサプリを選ぶには?選ぶポイントとおすすめの本物NMN製品を紹介」
NMNの摂取方法②:点滴
NMN成分配合の製剤を、点滴で取り入れる方法です。
前述したように、摂取する量に注意しなければ逆効果になることがあるため、専門的な知識を持つ医師のもとで点滴を行うことをおすすめします。
また、保険適用外のため費用が高額になる傾向があり、1回3〜50,000円程度が相場です。
NMNの点滴での摂取は、効果が実感しやすい反面、リスクがあったり、費用が高額であることがデメリットです。
NMNの摂取方法③:食べ物
NMNは、食べ物から摂取できます。
具体的な食品は後述しますが、一般的な野菜に含まれています。
しかし、含まれるNMNの量はごくわずかで、1日の必要量を野菜だけで摂取することは現実的ではありません。そのため、食べ物だけで必要量を摂取しようとするのではなく、サプリメントなどと組み合わせる方法がおすすめです。
NMNの摂取方法④:点鼻薬
点鼻薬は、鼻にNAD+をスプレーすることで摂取する方法です。
通常のNMN摂取では血液脳関門を通過した後に、NAD+へ変換される必要がありますが、鼻にスプレーをすることで嗅神経を通じて脳に直接働きかけます。
認知症の予防、新型コロナの後遺症であるブレインフォグの改善を期待する人におすすめの方法です。
NMNの摂取方法⑤:美容液
NMN成分が配合された美容液やシートマスクを使うという方法もあります。
慶応大学薬学部服部研之氏の研究で、NMN水溶液を角質層に添加すると、細胞内のNMN量が100倍に増加し、NAD+量も約4倍に増加するという報告がされています。
普段のお肌のお手入れと同時に、NMNを摂取できる手軽さがメリットです。
しかし、摂取できる量は少ないため、サプリメントも取り入れて補うことをおすすめします。
参考:「NAD生合成の前駆体 ・ニコチン酸アミドモノヌクレオチド (NMN) のヒト皮膚表皮の分化に及ぼす影響”論文」
NMNを含む食べ物
NMNを多く含む食べ物は、野菜・フルーツ・タネ類などです。
ブロッコリー・アボカド・トマト・枝豆などが当てはまります。
しかし、比較的NMNが多く含まれるこれらの食べ物でも、1日の摂取量を満たすことは困難です。主な食べ物で、NMNを300mg摂取する際の必要量は以下の通りです。
食品 | NMNを300mg摂取する際の最低必要量 |
ブロッコリー | 約26.8kg(約4,800房) |
アボカド | 約18.75kg(約720個) |
枝豆 | 約15.96kg(24,000個) |
トマト | 約100kg(720個) |
エビ | 約136.36kg(12,000尾) |
以上のように、食べ物だけで必要量のNMNを摂取することは困難です。
食べ物だけで必要量を摂取するのではなく、サプリメントと一緒に摂取することで、効率的にNMNが摂取できます。
NMNサプリメントの選び方
ここではNMNサプリメントの選び方について解説します。
NMNサプリメントには、NMNの純度が表示より低いものや、第三者機関の認定を受けていないサプリメントがあります。
そういったサプリメントを避けるには、以下の要素を満たしているものを選びましょう。
基準①:NMN純度99%以上
NMNの純度が99%以上のサプリメントを選ぶようにしましょう。
99%よりも低い場合、添加物や増量剤が入っている可能性があるためです。
基準②:配合量の表記
NMNサプリメントを選ぶ際は、配合量の確認をしましょう。
厚生労働省が定めるニコチンアミドの耐容上限量は「15歳以上の男性で300〜350mg、12歳以上の女性で250mg」です。
1日あたりの配合量が上記よりも極端に少ないサプリメントは避ける方が無難です。
基準③:NMN以外の配合成分の表記
NMNサプリメントには、他の成分が配合されているものがあります。
美容に有効な成分として以下のものが挙げられます。
・レスベラトロール
・ウロリチン
・プロテオグリカン
・GABA
・ビタミン類
ご自身の目的や状況に合わせて最適なものを選択しましょう。
基準④:GMPマーク
最後に紹介するのは、GMPマークの有無を確かめる方法です。
GMPマークとは「Good Manufacturing Practice(適正製造規範)」の略称で、一定の品質と安全性を第三者機関が認めたことを記したものです。
厚生労働省が定めている「健康食品GMPガイドライン」に基づき、第三者機関によって厳しくチェックされています。
おすすめのNMNサプリメント
ここからは、上記の基準を満たしたNMNサプリメントの中からおすすめのものを紹介します。
商品の選び方に悩む方に向けて、上記の図でそれぞれの特徴をわかりやすくまとめています。
なお、本記事では4商品をピックアップして紹介していますが、以下の記事では7商品について詳しく解説しています。十分に吟味して購入したい方は以下をご参考にしてください。
「本物のおすすめNMNサプリ7選|注目される理由や選び方を紹介」
nonlie NMN10230プラス
「nonlie NMN10230プラス」は製薬会社と共同開発された国内製造のNMNサプリメントです。
nonlie NMN10230プラスの特徴について以下にまとめます。
・純度99.9%以上のNMNを使用
・国内製造のNMN原料を使用
・β型NMNを使用
・酵母発酵法で製造
・GMP認定工場で製造
・耐酸性カプセルで成分を腸まで届ける
・1日分あたりのNMN配合量は330mg
「nonlie NMN10230プラス」の最大の特徴は、品質や安全性の基準を満たしたものの中では初回4,980円・2回目以降5,800円というかなり安価な値段であることと、レスベラトロールを配合していることです。
レスベラトロールもNMNと同じく、サーチュイン遺伝子を活性化させる役割を持つエイジングケア成分です。
また、商品価格を抑えるために、一括購入による原材料費削減、流通・販売経費の削減、包装費の削減など多くの企業努力をしています。
商品名 | nonlie NMN10230プラス |
価格 | 初回4,980円 2回目以降5,800円 |
NMN純度 | 99.9%以上 |
1粒あたりのNMN配合量 | 165mg(1日あたり2粒で合計NMN330mg) |
内容量 | 62粒 |
NMN以外の配合成分 | レスベラトロール、セルロース、HPMC、ステアリン酸カルシウム |
生産国 | 日本 |
GMP認証 | GMP認定工場で製造 |
FIRST SELECT NMN
「FIRST SELECT NMN」の特徴は以下の通りです。
・純度99.9%以上のNMNを使用
・酵母発酵法での製造
・GMP認定国内工場で一貫生産
「FIRST SELECT NMN」は、初回4,980円・2回目以降6,980円と比較的安価な商品であること、1日あたり500㎎という業界屈指のNMN配合量が最大の特徴です。
「FIRST SELECT NMN」の1粒に含まれているNMNの量は500mgと、1日に活用できるNMNの最大量です。また、NMN以外の成分が配合されていないため、他の成分に影響されずNMNを最大限摂取したい方におすすめの商品です。
商品名 | FIRST SELECT NMN |
価格 | 初回4,980円 2回目以降6,980円 |
NMN純度 | 99.9%以上 |
1粒あたりのNMN配合量 | 500mg |
内容量 | 30粒 |
NMN以外の配合成分 | デキストリン、HPMC、ステアリン酸カルシウム、ゲル化剤(ジェランガム) |
生産国 | 日本 |
GMP認証 | GMP認証取得の工場で製造 |
5つのチカラ極DX
「5つのチカラ極DX」は、NMN以外にもGABAやレスベラトロール、高麗人参が配合されているサプリメントです。GABAや高麗人参は、「自律神経、血圧、睡眠の質、活力」のケアする役割を持つ成分です。「5つのチカラ極DX」は、美容だけでなく健康面もケアしたい方におすすめします。
・高麗人参6年根・黒高麗人参配合
・着色料・保存料・合成香料など無添加
・機能性表示食品届け済み
・国産サプリメント
商品名 | 5つのチカラ極DX |
価格 | 初回6,980円、2回目以降7,800円 |
NMN純度 | 99.9%以上 |
1粒あたりのNMN配合量 | 250mg |
内容量 | 60粒 |
NMN以外の配合成分 | GABA(ギャバ)、レスベラトロール、高麗人参粉末、黒高麗人参エキス末、HPMC、ステアリン酸カルシウム、セルロース |
生産国 | 日本 |
GMP認証 | GMP認証取得の工場で製造 |
PERFECT NMN
「PERFECT NMN」は、NMNだけでなくその他の美容成分も含めて1粒で補える優れものです。個々でサプリメントを購入すると高額になるため、まとめて複数のケアを行いたい方におすすめの商品です。
「PERFECT NMN」の特徴は以下の通りです。
・美容成分のプロテオグリカンとマンゴスチンエキス末を配合
・健康サポート成分のGABA、植物性乳酸菌K-1、エキナセア、ビタミンD、6種のビタミンとミネラルを配合
・cGMP認証を取得した工場で製造
・国内製造の原料を使用
・酵母発酵法で製造
・純度99.9%以上の原料を使用
・1日あたりNMN507mgを配合
「PERFECT NMN」は、GMPよりも厳しい基準のcGMP認証を取得した工場で製造されています。国内製造の純度99.9%以上のNMN原料を使用し、酵母発酵法で作られたサプリメントです。多くの成分が入ってるだけでなく、NMNの配合量も1日あたり507mgと高い配合率も特徴のひとつです。
商品名 | PERFECT NMN |
価格 | 初回6,800円 2回目以降13,800円 |
NMN純度 | 99.9%以上 |
1粒あたりのNMN配合量 | 169mg(1日あたり3粒で合計507mg) |
内容量 | 90粒 |
NMN以外の配合成分 | ウロリチン、レスベラトロール、プロテオグリカン、マンゴスチンエキス末、GABA、植物性乳酸菌K-1、エキナセア、ビタミンD、6種の水溶性ビタミン、6種のミネラル |
生産国 | 日本 |
GMP認証 | GMPより厳しい基準のcGMP認証工場で製造 |
よくある質問
NMNの1日の摂取量の目安は?
厚生労働省が定めるニコチンアミドの耐容上限量は「15歳以上の男性で300〜350mg、12歳以上の女性で250mg」です。現在、重篤な副作用はないと考えられている最大摂取量は500mgです。
NMNを摂取する際の注意点は?
NMNサプリはさまざまなものが市場に出回っています。中には粗悪な商品もあるため注意が必要です。前述したように、NMNの成分純度の表示がある商品やGMP認定工場で生産された商品を選びましょう。
どれぐらいの期間で効果を実感できる?
個人差はありますが、一般的には3〜6ヶ月ほどの継続で効果が感じられるとされています。NMNの効果は細胞レベルの影響を与えるため、即効性のあるものではありません。また、生活習慣や年齢、体質などによっても効果の実感は変わるので、かなり個体差があるといえるでしょう。
妊娠中や飲んではいけないタイミングなどはある?
NMNサプリは、医薬品ではなくあくまでも栄養補助食品です。一般的には妊娠中に飲んでも問題ないとされていますが、不安を感じる場合はかかりつけ医に相談するようにしましょう。
特に禁忌事項はなく安全とされていますが、医薬品との飲み合わせに関する研究は不十分であるため、疾患のある方や内服のある方は医師に相談してから服用を考えてください。
NMNを飲む際は空腹時の方がいい?
空腹時の服用は、吸収が早いといわれています。特に食前に飲むことで、その後の食事から摂取されるNMNにより血中濃度を維持することが期待できます。
また、日中を元気に過ごすことが目的であれば朝に飲み、睡眠を改善したい場合は夜に飲むといった期待する効果に合わせて服用する方法もあります。
NMNを過剰摂取するとどうなる?
NMNは水溶性ビタミンのナイアシンであるため、基本的には過剰に摂取しても尿として排出されます。 現在重篤な副作用はないと考えられている最大摂取量は500mgです。しかし、ナイアシンの過剰摂取は消化管に負担がかかるため、疾患を引き起こすおそれがあります。適切な目安量の摂取を心がけましょう。
NMNは筋肉にも効果がある?
東京大学医学部附属病院糖尿病・代謝内科の五十嵐正樹助教らの研究で、NMNの摂取で、握力や歩行速度など運動機能が低下するサルコペニア(筋肉減少症)の改善が見られたことがわかりました。NMNは筋力低下を含む老化現象に有意に効果があるといえます。
NMNに関する臨床試験にはどのようなものがありますか?
NMNの臨床試験では、動物実験から得られた安全性や有効性に関する試験が行われています。たとえば、富山大学学術研究部の中川崇教授らが行ったNMNのヒトに対する安全性と代謝への影響を解明した臨床実験や、上記に述べた東京大学医学部の五十嵐正樹助教らによる老化制御に関する臨床試験が挙げられます。
NMNの製造方法に違いはある?
NMNの製造方法は酵母発酵法と化学合成法の2種類があり、酵母発酵法の方が良質なNMNを製造できるといわれています。酵母発酵法は化学物質が混入するリスクが少ないのに対し、化学合成法では光学異性体が含まれてしまいます。その分、化学合成法は生産性が高く安価なものが多いです。安全性や効果の期待できるものを選ぶには、酵母発酵法で製造されたNMNの純度が高いものを選びましょう。
まとめ
NMNは、アンチエイジングに期待できる成分として注目されています。
ほかにも、肌のハリ・ツヤ、体力向上・集中力向上・インスリン感受性の向上が期待できます。
食品や点滴からも摂取できますが、効率や安全を考慮するとサプリメントでの摂取がおすすめです。紹介した基準を満たすサプリメントからNMNを摂取し、元気で若々しい体を維持しましょう。