女性の薄毛の原因は複雑
女性の薄毛や抜け毛は、「FAGA(女性の薄毛)(FPHL)」とも呼ばれます。
原因は非常に多岐にわたり、ひとつのことが原因で薄毛になってしまっている方は少なく、多くの方が、複数のことが原因で薄毛になってしまっています。
つまり、こちらでご紹介する原因に当てはまることが多いほど、薄毛になってしまいやすく、症状も進行しやすいのです。
抜け毛や薄毛が気になる方は、薄毛の原因がどれくらい当てはまるか、確認してみましょう。
ホルモンバランスの乱れ
女性の場合、ホルモンバランスの乱れによって、薄毛になってしまうケースが多くなります。
女性ホルモンが優位に立っている状態では、髪の毛は抜けづらいのですが、ホルモンバランスが乱れ、男性ホルモンが優位になってしまうと、抜け毛が増えて、薄毛が進行してしまうのです。
そのため、加齢や更年期によってホルモンバランスが崩れ、抜け毛が増えてしまいます。
また、生理不順などもホルモンバランスが崩れていることで起こります。そのため、薄毛が進行してしまい、若い方でも、生理不順の方は、注意が必要です。
ストレス
ストレスも、抜け毛や薄毛を発症・悪化させてしまいます。
ストレスがかかると、髪を成長させる「毛乳頭」が正常に働かなくなってしまいます。
それにより、髪が成長する前に抜けたり、健康な髪が生えにくくなったりしてしまうのです。
ストレスはそれ以外にも、頭皮が硬くなることや、頭皮の血行が悪くなることなどの原因になります。
これらは、抜け毛を促進する原因です。
ストレス社会といわれる現代では、ストレスをゼロにすることは、難しいかもしれません。
ですが、薄毛の進行を抑えるためにも、自分なりのストレス解消法を見つけることや、あまり気にしすぎないようにすることが大切です。
ただし、いわゆる「10円ハゲ」などと呼ばれる円形脱毛症は、ほとんどが一時的な抜け毛であるため、FAGAとは異なります。
ステロイドなどでの治療が必要になることがほとんどのため、皮膚科に相談してみましょう。
加齢・更年期
FAGAは、加齢や更年期によっても症状が悪化します。
これは、歳をとるにつれて、ホルモンバランスが崩れやすくなることに由来します。
加齢や更年期に伴い、女性ホルモンのエストロゲンの分泌量は減少します。
個人差やあるものの、一般的には女性ホルモンは20代後半をピークに減少し、35歳を境にエストロゲンの分泌量が低下するとされています。
エストロゲンは、毛髪の成長を促す作用や、髪のハリやコシを出す働きがあるため、分泌量が減少することによって、FAGAが進行してしまうのです。
さらに女性ホルモンが減少することにより、相対的に男性ホルモンの影響を受けやすくなります。
男性ホルモンの影響によって抜け毛が増えてしまい、FAGAにつながってしまうのです。
自律神経の乱れ
ホルモンバランスやストレスとも関係しますが、自律神経が乱れると、薄毛になってしまいます。
ストレスや更年期などで自律神経が乱れると、血行不良を起こしてしまいます。
血行不良の状態が続くと、髪の毛が成長するのに必要な栄養が毛根に十分に供給されなくなってしまうため、薄毛や抜け毛を助長してしまうのです。
乱れた生活習慣
乱れた生活習慣によっても、FAGAは進行してしまいます。
代表的なものとして、
- 偏った食生活
- 不規則な生活
- 運動不足
- 睡眠不足
などが挙げられます。
偏った食生活では、髪の毛を作り出す栄養素が摂取できず、健康な髪の毛が育ちにくくなってしまいます。
運動不足になると、血行不良を招き、抜け毛の原因となってしまいますし、睡眠不足では、睡眠中に分泌される「成長ホルモン」が分泌されにくくなってしまい、健康な髪が育ちにくくなってしまうのです。
忙しい現代人は難しいかもしれませんが、できるだけ規則正しい生活を送るように心がけましょう。
偏った食生活
偏った食生活も、FAGAを悪化させてしまいます。
とくに注意したいのが、眠る前の食事と、糖質・脂質の多い食事です。
入眠して2時間は、成長ホルモンがもっとも分泌されるとされています。
「成長」には毛髪も含まれていますが、眠る直前に食事をとってしまうと、食べたものの消化に胃腸は覚醒状態になってしまい、しっかりと休めず、成長ホルモンの分泌が本来よりも減少してしまうというもったいないことになってしまうのです。
できるだけ睡眠の2時間前の食事は避け、どうしても遅くなる場合は、消化にいいものを食べるようにしましょう。
また、糖質や脂質の多い食事も、FAGAには悪影響です。
脂質の多い食事は頭皮に皮脂を分泌させ、毛穴のつまりとなってしまいます。
毛穴がつまると、髪の成長に必要な栄養が、頭皮に行きわたらなくなってしまうのです。
糖分の多い食事は、血糖値を高くしてしまいます。
その結果血行が悪くなり、頭皮に必要な栄養素が運ばれず、毛髪の成長を妨げてしまうのです。
運動不足
運動不足も、FAGAを悪化させてしまう一因です。
運動不足になると体内の血行が悪化し、頭皮の血流も悪くなってしまいます。
血流が悪くなってしまうと、髪が成長する栄養が届きにくくなってしまうため、薄毛を増長してしまうのです。
とくに頭皮は、毛細血管しかないため、届けられる血液量も少ないことから、血行不良になりやすい部分です。
ハードな運動でなくても、ストレッチやウォーキングなど、無理のない範囲で体を動かして血行をよくするようにしましょう。
睡眠不足
睡眠中は、成長ホルモンが分泌されます。
成長ホルモンは髪の成長にも関わるため、睡眠が不足すると、細胞の分裂がおこなわれにくくなるため、髪が成長しにくくなってしまうのです。
さらに、睡眠不足によって疲労がとれないことで頭皮のターンオーバーが乱れてしまい、頭皮環境を悪化させてしまいます。
パーマ・カラーリング・スタイリング剤
パーマやカラーリング、スタイリング剤なども、FAGAに悪影響になることがあります。
ヘアカラーなどは髪につけるものですので、毛根自体に影響をおよぼすことはありません。
ただし、パーマやカラーは髪の毛に負担をかけてしまうため、その結果として、切れ毛などの薄毛につながってしまうこともあります。
また、スタイリング剤も、頭皮につけなければそれほど大きな問題になりませんが、スタイリング剤に使われている界面活性剤によっては、髪の毛の材料となるタンパク質を変形させる可能性があるとされています。
変形されたタンパク質では、健康的な髪の毛を育てることが難しくなってしまうのです。
スタイリング剤を使用する場合は、できるだけ髪の毛の先につけるようにし、根本にはつけないようにしましょう。
過度なダイエット
過度なダイエットも、薄毛につながる場合があります。
脂質の摂りすぎはよくありませんが、逆にまったく摂らないこともよくありません。
皮脂には、頭皮の乾燥を防ぐ役目もあるため、脂質をとらないと乾燥してしまい、頭皮環境に悪影響になってしまいます。
また、十分な栄養が行き届かなくなるため、健康な髪が育ちにくくなってしまいます。
ダイエット中の場合は過度な食事制限は控え、バランスよく栄養を摂ることが大切です。
間違ったヘアケア
ヘアケアの方法も、注意が必要です。
シャンプーを1日2回以上することや、爪を立てて髪を洗うこと、熱すぎるお湯でシャンプーをすることなどは、頭皮に負担をかけてしまいます。
シャンプーをする際は、基本的には1日1回までにし、指の腹で優しく洗いましょう。
また、熱湯ではなくぬるま湯で洗い、とくにシャンプーの洗い残しのないよう、しっかり洗い流すことが大切です。
ドライヤーのしすぎ
ドライヤーのしすぎも、頭皮に悪影響になってしまいます。
ドライヤーの熱によって髪や頭皮はダメージを受けてしまうため、髪や頭皮から30㎝以上離してドライヤーをかけるようにしましょう。
ただし、ドライヤーを使わず、完全に自然乾燥にするのもNGです。
濡れた髪のまま放置すると、頭皮に雑菌が繁殖し、頭皮環境の悪化につながってしまいます。
髪を洗った後は、タオルドライで拭き取り、できるだけ手早く乾かすようにしましょう。
ピル(経口避妊薬)
一概にはいえませんが、ピル(経口避妊薬)の服用によって、抜け毛が増えてしまうことがあります。
しかし正確にいうと「ピルの服用をやめたあとに、抜け毛が増えることがある。しかしそれは、一時的に抜けにくくなった髪の毛が抜けるため」なのです。
ピルを服用すると、女性ホルモンの分泌量が増え、髪の毛が抜けにくくなります。
しかし服用をやめると、女性ホルモンの分泌量が減り、ホルモン量が通常量に戻ります。
抜け毛の量も元に戻るため、抜け毛が増えてしまったように感じてしますのです。
髪型を変えない
髪型を変えず、いつも同じ結び方をしている場合も、薄毛につながることがあります。
これは「牽引性脱毛症」と呼ばれます。
髪の毛を長期にわたって強い力で結い上げることで頭皮にダメージが蓄積し、抜け毛が増えてしまう症状です。
結んでいる部分のボリュームが減ったり、切れ毛が目立ってきたりしてしまいます。
お仕事の関係で髪型が決まっている方もいらっしゃるかもしれませんが、お休みの日は髪を結ばない、別の結び方をするなどするのがオススメです。
血行不良(冷え性)
血行が悪くなると、頭皮に栄養が行き届かなくなってしまうため、薄毛につながってしまいます。
とくに女性は冷え性の方が多く、慢性的に悩まされている方も少なくありません。
FAGAの悪化を予防するためにも、ストレッチや軽い運動などで体を動かす、湯船に浸かる、体を温める食べ物を食べる、などを心がけましょう。
紫外線
FAGAには、紫外線も大敵です。
紫外線を浴びると頭皮はダメージを受け、薄毛が悪化してしまいます。
その理由は主にふたつあり、ひとつは紫外線によって起こされる「光老化」という老化現象、もうひとつは、日焼けによる乾燥です。
できるだけ日傘などを使って、紫外線を避けるようにしましょう。
眼精疲労
慢性的な眼精疲労は、薄毛につながる可能性があります。
眼精疲になると、血行不良による毛髪の栄養不足になることや、システインという毛髪の構成成分が目の疲労回復のために消費されてしまうため、薄毛につながってしまうのです。
また、いわゆる「M字ハゲ」を進行させてしまう可能性もあるといわれています。
眼精疲労は、眼球周辺の筋肉が硬直することによって起こります。
その結果、目の周りの血流が悪くなるのです。
目の周辺の血液が大きく影響するのはちょうど生え際の部分のため、M字ハゲを進行させてしまう可能性があるとされています。
近年はパソコンやスマホの使用の増加により、眼精疲労になる方が増えていますが、FAGAを悪化させないためにも、適度に目を休ませるようにしましょう。
遺伝
薄毛は遺伝といわれますが、女性の薄毛が、どれくらい薄毛に影響を及ぼすかは、明らかにされていません。
男性ホルモンに対する感受性が高いと、薄毛になりやすいといわれていますが、AGA(男性の薄毛)ほどは遺伝の影響はないという説もあります。
そのため、ご両親やご祖父母に薄毛の方がいらっしゃる場合、それだけ薄毛になる確率が高いともいえますし、いらっしゃらなかったとしても、絶対に薄毛にならないという保証はないのです。
喫煙・過度な飲酒
喫煙や過度な飲酒は、薄毛の進行を促してしまいます。
タバコの煙は、女性ホルモンの分泌を抑えるため、男性ホルモンを増やしてしまうのです。
また、ご自分で喫煙しなくても、副流煙を吸う機会が生多い方も、同程度の影響を受けてしまいます。
アルコールは、適度な量であれば、血行促進効果も期待できますが、過度な飲酒は、タバコ同様、女性ホルモンの分泌を低下あせてしまうのです。
お酒を完全に我慢する必要はありませんが、節度を守った飲酒を心がけるようにしましょう。
対策をとるのが難しい場合は当クリニックにご相談ください
女性のFAGAは、男性のAGAに比べ、原因が複数からみあって発症しているケースが多くあります。
そのため、ひとつの原因を解決できたとしても、それですぐに薄毛や抜け毛が改善されるとはいいにくいといえます。
また、効果がすぐにあらわれるわけではないのもデメリットです。
早く、より高い効果が得られる方法でFAGAを改善したい方は、薄毛専門のB&Hメディカルクリニックへご相談ください。
当クリニックでお取り扱いしている治療薬などは、厚生労働省でも薄毛治療の効果が認められているため、本当に薄毛や抜け毛を改善したい方におすすめです。
当クリニックでは、
- ミノキシジルなどを配合したオリジナル薄毛治療薬(塗り薬、飲み薬)
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プライバシーに配慮し、完全個室・完全予約制となっているため、ほかの患者様と顔を合わせることもありません。
カウンセリングは無料です。
(その場でご契約いただく必要はございませんし、無理な勧誘はいたしませんのでご安心ください)
薄毛にお悩みの方は、まずはお気軽にご相談ください。